【芸能】オペラ歌手・中島啓江さん57歳急死、 体重180キロ、心臓や肺圧迫、呼吸不全

2014年11月29日 10:12

 テレビ番組などで親しまれたオペラ歌手の中島啓江(なかじま・けいこ)さんが23日午前10時35分、呼吸不全のため都内の病院で死去した。57歳。鹿児島県出身。28日、所属事務所が発表した。既に近親者で密葬を行い、後日しのぶ会を開く予定。180キロを超す体重が心臓や肺を圧迫し、最近では膝も痛めて、つえや車いすを使って生活。食事療法などで健康を取り戻そうとしていた矢先だった。

 所属事務所によると、中島さんは17日に「呼吸がしづらい」と訴え、病院で検査を受けたところ、「血中酸素が少ない」と診断され入院。切迫した状況ではなく、翌18日には都内で講演会を行い病院に戻った。21日に一時容体が悪化し、安定したが、23日に急変した。

 これまでも飛行機に乗った際に気圧の変化で呼吸がしづらいと訴えたことがあり、医師から「太りすぎで心臓と肺を圧迫している」と指摘されていたという。09年にテレビ番組の企画で189キロから168キロまで減量したが、最近は180キロ程度にまで戻り、負担がかかる膝を痛めて数カ月前からは、つえや車いすを使い生活していた。

 入院しながら食事療法と筋トレを行うことを医師から勧められ、亡くなる前日の22日には所属事務所代表取締役の岡田秀春氏に電話で「治して頑張ろう」と元気な声で話していたという。病院から連絡を受け親族や事務所関係者が駆けつけたが最期には間に合わず、岡田氏は中島さんの公式サイトで「きっと本人も亡くなったと思っていないのではないでしょうか」と急すぎる死を悼んだ。

 藤原歌劇団出身で、87年に宮本亜門氏(56)演出のミュージカル「アイ・ガット・マーマン」に出演し注目を集めた。朗らかなキャラクターでバラエティーやCMでも活躍。今年9月にはフジテレビ「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」でピアノ対決の審査員を務め、元気な様子を見せていた。

 ライフワークとして阪神大震災の追悼コンサートに取り組んだほか、幼少期のいじめ体験などを踏まえた講演会も精力的に実施。毎年3月にソロコンサート「夢で逢いましょう」を行ってきたが、来年は膝の治療のために開催を見送っていた。

 27日に都内の寺で近親者で密葬を行った。生前、葬儀について「音楽で送ってほしい」と希望していたといい、来年2月頃、音楽でしのぶ会を予定。喪主は弟洋一(よういち)氏が務める。

 ◆中島 啓江(なかじま・けいこ)1957年(昭32)11月15日、鹿児島県生まれ。昭和音楽短大声楽科卒、同ディプロマ・オペラ専攻科修了。79年、藤原歌劇団に入団し「修道女アンジェリカ」のドルチーナ役でオペラ歌手デビュー。85年「マック・ザ・ナイフ」でミュージカル初出演。TBS「平成名物TV・いかすバンド天国」などテレビでも活躍。91年にはNHK大河ドラマ「太平記」出演。1メートル65、血液型A。

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